絞り(shibori)の技術は、日本人の精神が生み出した、平面の中の立体表現なのだと思う。
着物とドレスの違いは、着物は、平面のものを着る者が自らの手で立体に組み立て纏う。
一方、ドレスは、着手の姿に裁断され縫われていく。書画も然りだが、日本人が発明したこの「絞り」は、日本という国とそして観念こそが生み出したものだと、深く感じる。地から足は離したくないのだけど、少し飛び出してみたい・・・そんな願望から生まれたのだろうか否か知らないが、そんな気持ちが私と絞りの接点・・・かな。
桜の花びらを想い
少し、恥ずかしげに首をかしげた
少女のように・・・・・
ポーカーフエイスの紳士の
胸の中に潜む
明るい遊び心と少年の気持ち・・・
葛藤葛藤葛藤・・・・・
心の底で
めらめらめら・・・・の炎も時にはあるよ
そう誰かさんの姿
こうなりたいね
深みある色と幅・・・・
書家・宇佐美 志都
Japanese calligraphy Shizu Usami