ドイツからロンドンに戻り、諸般をありがたく終えられ、後は、夜、ロンドンの"兄貴"の居るお店「zuma」に行くのみだ。今回の滞在、授業でも本当に学べたし、自分の課題(また会社の課題)とも如実に向かい合えた。帰国の荷造りもほとんどできたし、今朝も早かったから、あとは30分位ひと眠りして..夜の食事・明日の帰国に備えるかっ。その前に、やっぱり仕事のメールチエックしておこう。...と、そこには、私の今回のロンドン滞在の終焉の美を飾ってくれるが如き一通のメール。
宇佐美志都作品を、英国のとある重鎮へのプレゼントの品にしたいのですが・・・との主旨!「え?私、今からひと寝入りしようと思ってたんですが・・」ともメールできるはずもなく、帰国まで時間もない!急いでメールをご返信。そしてお電話を頂戴した。その数時間後、寮に、目利きのご担当者の方が、作品を選定に来て下さった。ああ、こんなこともあるのだろうか・・・ああ、ここ数週間の私の悩み、ハイドパークの白黒の鳩達が運んでくれたのであろうか。ああ、ありがとうございます。総てのお人、総てのこと・・・。(ここ数週間の悩みは追って記述)。寮のフロントで、その方とお会いし、ご選定頂き作品を持ちかって頂いた。この英国の地で、私の作品が今後呼吸していってくれる喜び。ご指名頂けた事の喜び。また、作品代として、お代を下さった時に、氏から私の手にふわっと舞い降りてきたような空気、それに内包されていたご依頼者様達皆様想い・・そして封筒の感触・・そしてはじめて味わった多くの人たちの手を渡って使われてきたイギリスポンド紙幣達の空気感。テキスタイルの授業で製作した作品と、お渡ししたい方へのお手紙を揮毫させて頂いた。
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※ご依頼くださった会社の方々、本当にありがとう御座います。そして、日々、このブログをご高覧頂き、その中で、私の今回のロンドン滞在を見守り、作品にもお目を留めて下さったこと、今の感動もさることながら、今後の励みにもなります。心より御礼申し上げます。作家冥利に尽きます。ありがとうございました。
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書家・宇佐美 志都
Japanese calligraphy Shizu Usami